「京都大学プレゼンテーションフォーラム」by ガー・レイノルズ氏 (プレゼンテーション zen 著者)

プレゼンテーションZENの著者ガー・レイノルズ氏による講演@京大時計台ホール(7/3)のざっくりとした内容紹介と感想を。
かなりスライドを切り替えるスピードが速く,ちょっとメモりきれてないとこがありますがご容赦を。
どんなスタイルで書こうかとちょっと悩みなましたが,「レイノルズ氏のプレゼンの内容を書かないことにはプレゼンの雰囲気が伝わらないのでは?」とだいたいの流れも下に載せておきます。

氏が考えておられる"プレゼンのあるべき姿"について,基本的に著書プレゼンテーションZENに書いてある内容に沿って話を進められてました。
「抑制・シンプル・自然」が大事である,と。
内容だけでなく,使われてるスライドの例なども同じのが結構ありました。
(なぜそんなことを覚えていたかというと,このプレゼンの直前に本を買って1時間ほど予習したからです。)
デザイナーのような思考のための10講は「なるほど」と納得でした。
そもそも,プレゼンするにあたって準備段階でデザイナーのような思考でいこうと思う人はかなり少数だと思うので,その時点でかなり満足でした。
総じて,こんなのを無料で聞いてしまってていいのだろうか,というぐらいのクオリティの高いプレゼンでした。
が,やっぱり,これは生で聞かないと。
「あ,これがプレゼンっていうんや」
というのを初めて感じたという印象でした。
英語だったものの,貧弱なリスニング能力でもなんとか理解できた(と,信じていますww)のも,氏が聴衆とのコミュニケーションを意識していたからなのではないでしょうか。
集中力が切れそうな絶妙なタイミングで聴衆参加型のミニゲームを盛り込み,笑わせるところではきちっと笑わせ,氏の考えるプレゼンのあるべき姿について聴衆を納得させていたように感じました。

あと,アイディアを出すときにはホワイトボードを多用するという点に「!」という印象を受けました。
これは準備段階ではPCを使わないという点に繋がるのですが,頭の中のアイディアを具現化するにはいい最良のツールらしいです。
NASA, Apple, google世界の名立たる団体が使っているので,効果も折り紙つきですし。


いやーこんないい機会を教えてくれた2gta9に感謝。
あとは,自分のプレゼンにこれをどう活かしていくか。。
学会で使う勇気は…がんばろww
プレゼンにはパッションが必要と連呼してらしたし。
このあたりは日本暦が長いからそういう精神論に走ったのかと,勝手に勘繰ってますが。


その他雑感。
1.氏のイケメン具合に驚きww
2.PCは壇上の真ん中あたりに設置
3.手元の紙が見えないほど暗めに設定
4.同時通訳を挟む暇を与えないほどのプレゼン




以下,この様式で講演内容を記載します。
 ・スライド内容
 ●会場のお客さん体験型イベント
 ○個人的に思ったこと


〜プレゼン内容〜

・MYTHと大きな文字。→日本人はプレゼンが下手だ
・そんなことはない。 ex)TED:Morinosuke Kawaguchi, Kanae Doi, Kenichiro Mogi
yes we can! と笑いも誘う
・Death by PowerPointを避ける
○写真が大きい
・プレゼンはSTORYTELLINGである
・まず,徹底的に準備。このときPCは不必要。むしろ,あるとアイディアが出てこなくなる。

○ほとんど後ろを振り向かない
・ブレインルール ジョン,メディナ
 (http://www.amazon.co.jp/ブレイン・ルール-DVD付き-ジョン-メディナ/dp/4140395028 )
●イイ&悪いプレゼンを隣の人とディスカス→マイクで発表
 →iPADジョブズ&教授の講義

・スライドに大きく「changing time」
ビルゲイツの今と昔の対比
  昔:文章だらけ
  今:レイノルズ氏納得のスライド
・プレゼンで言うこと(内容)
  ×暗記→心の底から沸く言葉で

・restrain, simplicity, natural
(抑制,シンプル,自然さ)
・完璧である必要はない

・あなたはデザイナー?
・デザイン:世界を変えるための強力なツール

●デザイナーとは?→please shout
 not artist,喜ばれたい,dreamer,passion



・デザイナーのように考えるための10講
Lesson1. It's not about tools. 何を使うかは問題でない。
 まずはアイディアが先。
 パワポ,キーノート,別に何でもいい
 
Lesson2. Stay in analog mode. アナログになる
 孤独の時間を作る
 PCを切る。いきなりPCに向かってはいけない。
 
Lesson3. Child's mind 子供心を忘れるな
 ●隣同士の人の似顔絵を二分で→自分の絵心もながら,隣の人の絵ひどすぎワロタ:笑わせるのが氏の目的
 ・リスクをとれ。恐れるな。
 
Lesson4. その人の立場になって考える
 ・開けにくいパッケージの動画→爆笑
 ○例が多い。4つぐらい
 
Lesson5. Look for "the story”
 ●記憶に残るメッセージの要素→simplicity, amazing (unexpected), concreteness, credibility, emotions, stories
  (TVCMやキャンペーンに多い)
   ex)異文化コミュニケーション
 
Lesson6. シンプル
 グラフをシンプルに。これは本と同じ例も出てきた
 ・simplicity is not simple.
・複雑なもの→シンプル。この作業がcreative
 
Lesson7.  抑制する
 過度の装飾を避ける。
 不要な内容は載せない。
 
Lesson8. 視覚は他のどの感覚にも勝る
 耳:3日で10%
 写真:3日で65%(だったはず)
 ・エトス,パトス,ロゴスがプレゼンには必要
 
Lesson9. 非対称的にする
 ・3の法則:画面を3×3に区切ることP165に記載あり。
 
Lesson10. 自分の周りにあることから学ぶ
 ・日本にいることはラッキー
   :シールまみれの家電量販店の冷蔵庫,電車の中吊り広告,駅の通路の壁にある背丈ほどの巨大広告
 ・signal/noiseの比
(ここまでデザイナーになるための10講)


・論理だけでは十分ではない
・Emotiuonが必須。なぜなら,人と人の会話だから。
・7つのP。書き切れんかった。Passionとか
 スティーブバルマー:パッションゾーン→会場爆笑

・It takes time. (準備)
・step by step
・Kaizen(改善)
パワポはプレゼンしない。するのは君だ。
・MYTH→yes we can!